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血液培養検査とは?目的・方法・結果の見方・費用まで、実体験をもとに解説します

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「血液培養」という検査の名前を、発熱で入院したときや精密検査の場面で初めて耳にした、という方は少なくないと思います。私もそのひとりでした。

原因不明の高熱を毎月繰り返していた2023年1月、精密検査の一環で血液培養検査を受けることに。

「この検査では何が分かるんだろう」

「両腕から採血するのはなぜ?」

「費用は高くない?払えるかな?」

など、様々な不安や疑問を抱えたまま検査を受けました。

この記事では、同じように不安で検索されている方に向けて血液培養検査の目的・方法・結果の読み方・費用の目安について、詳しくまとめました。

これから検査を受ける方や、結果待ちで情報を探している方などの参考になれば幸いです。

※本記事は筆者の実体験と一般的な情報をまとめたものです。医学的助言を目的とするものではありません。症状や治療については医療機関にご相談ください。

この記事でわかること

この記事の内容をまとめると、以下のようになります。

  • 血液培養は「血液中に菌がいるかどうか」を調べる検査で、菌血症や敗血症が疑われるときに行われる
  • 好気ボトルと嫌気ボトルの2種類を使い、左右の腕など複数か所から採血するのが一般的
  • 原因不明の高熱・抗菌薬が効かないとき・免疫が低下している状態のときなどに検討される
  • 結果が出るまでには数日から1週間程度かかる
  • 費用は3割負担で約2,000円前後
  • 私自身はこの検査で「細菌感染症の可能性」を除外でき、家族性地中海熱(FMF)の診断につながる重要な一歩になった

それでは、各項目について詳しくみていきましょう。

血液培養検査とは

血液培養検査とは、血液の中に細菌や真菌(カビの仲間)がいるかどうかを調べる検査です。

本来、健康な人の血液は無菌状態とされています。

しかし、感染症などによって血液中に細菌が入り込むことがあり、これを「菌血症(きんけつしょう)」といいます。

そして、感染症に対する全身の反応が制御できなくなり、臓器障害を伴う重篤な状態を「敗血症(はいけつしょう)」と呼びます。

血液培養検査は、こうした状態を診断・除外するために行われる検査です。

採取した血液を専用の培養ボトルに入れ、一定の温度と環境で数日間培養し、血液中に菌がいれば陽性と判定されます。

好気ボトルと嫌気ボトルとは

血液培養では一般的に、2種類のボトルが使われます。

ボトルの種類特徴
好気ボトル(こうきボトル)酸素がある環境で育つ菌(好気性菌)を検出するためのボトル
嫌気ボトル(けんきボトル)酸素がない環境で育つ菌(嫌気性菌)を検出するためのボトル

細菌の種類によって、酸素がある環境で育つものと、酸素がない環境でしか育たないものがあります。どちらの菌も見逃さないために、この2種類を1セットとして使用するのが一般的とされています。

また、採取は1か所だけでなく、左右の腕など異なる部位から2セット(計4本)採血するケースが多いとされています。これは皮膚にもともといる菌が混入する可能性や、精度・検出率の向上を目的としているためです。

どんなときに行われる検査なのか

血液培養検査は、主に以下のような状況で行われることが多いとされています。

  • 原因不明の高熱(特に繰り返す場合など)
  • 菌血症・敗血症が疑われるとき
  • 感染性心内膜炎(心臓の弁に菌がつく病気)が疑われるとき
  • 免疫力が低下している患者で感染が疑われるとき
  • 抗菌薬(抗生物質)の効果が見られない場合
  • 手術や処置の後に発熱が続く場合

「ただの風邪や一般的な感染症」では、通常この検査は行われません。血液培養が検討されるのは、より深刻な感染症の可能性を除外・確認する必要があると医師が判断した場合です。

採取のタイミングが重要とされる理由

血液培養では、採取のタイミングも重要とされています。

特に、抗菌薬の投与後は血液中の菌が検出されにくくなることがあるため、可能であれば治療開始前に採血を行うのが望ましいとされています。

また、発熱や悪寒・震えなど感染症が疑われる症状がみられる場合にはその時点で速やかに採取されることもあり、症状や治療状況を踏まえながら適切なタイミングで実施されます。

検査の流れ

採血の手順と、結果が出るまでの流れを順に説明します。

採血の方法

通常の採血と手順は大きく変わりませんが、血液培養では無菌操作がより厳密に行われます。皮膚を十分に消毒してから採血し、採取した血液を培養ボトルに注入します。

  • 採血量:成人の場合1本あたり8〜10mL程度(医療機関により異なる)
  • ボトル:好気・嫌気の2本1セット
  • 採取箇所:通常2か所(左右の腕など)

採血後は感染症の疑いが強い場合、入院・経過観察になることもあるようです。

結果が出るまでの期間

血液培養の結果が出るまでには、数日から1週間程度かかるのが一般的です。

菌が検出されれば(陽性)、さらにどの菌かを特定する「同定検査」と、どの抗菌薬が効くかを調べる「薬剤感受性試験」が続けて行われます。

逆に、菌が全く増殖しなければ一定期間(5〜7日程度)で陰性として報告されます。

検査結果の見方

結果は「陰性(−)」か「陽性(+)」で報告されます。それぞれの意味を整理します。

陰性(−)の意味

結果が「(−)」と表示された場合、検査した期間中に菌の増殖が確認されなかったことを意味します。

ただし、「陰性=感染症がない」と断言できるわけではありません。採取のタイミングや採血量、すでに抗菌薬が投与されていた場合などによっては、菌が存在しても検出されないことがあるとされています。

陽性(+)だった場合

陽性の場合は、血液中から菌が検出されたことを意味します。

ただし、陽性であっても皮膚にいた常在菌が混入した可能性(コンタミネーション)もあるため、複数セット採取した結果を組み合わせて医師が総合的に評価します。

血液培養の結果だけでは判断できない

ここでの結果はあくまでも「この検査では菌が検出された・されなかった」ということです。

症状や他の検査結果などが出揃った段階で、医師が総合的に判断することになります。

保険点数と費用の目安

血液培養検査は、健康保険が適用される検査です。

診療報酬上の区分はD018 細菌培養同定検査「3 血液又は穿刺液」240点です。一般培養と併せて嫌気性培養を行った場合は嫌気性培養加算137点が加算されます。

項目点数
細菌培養同定検査(血液)1セット240点
嫌気性培養加算(1セット)137点
合計(1セット)377点
2セット採取時の一例754点
1点=10円

血液培養は汚染菌との判別精度を高めるため、異なる部位から2セット採取されることが一般的です。この場合の合計点数は754点(7,540円相当)となり、3割負担での自己負担額の目安は約2,260円です。

※別途、微生物学的検査判断料(150点)や採血料などが加算される場合があります。実際の窓口負担額は、診察料や他の検査費用と合算して計算されます。

本記事の保険点数は令和8年度診療報酬改定(2026年6月時点)に基づいています。診療報酬は2年ごとに改定されますので、最新の正確な情報については受診される医療機関にご確認ください。

私が血液培養を受けた経緯と検査結果

私は家族性地中海熱(FMF)という指定難病の当事者です。現在は確定診断を受けていますが、診断が確定するまでの約1年半、毎月のように原因不明の高熱発作を繰り返していました。

発作時には毎回CRPと白血球(WBC)が上昇するものの、なぜ熱が出るのかは分からないまま。

4回目の発作時に医師から「精密検査をしましょう」という提案があり、造影CTや心臓のエコー検査と同時に血液培養検査を受けることに。

全ての検査結果が出るまでに数日かかるということで、「いよいよ発熱の原因がわかるかもしれない」という気持ちと「これだけの検査をしても原因がわからなかったら、一体私はどうなってしまうんだ」という不安を抱え、結果を待ちました。

実際の検査結果

血液培養の結果
私が受けた血液培養の結果。右腕・左腕ともに好気・嫌気ボトル全て陰性(−)でした

検査結果は好気ボトル・嫌気ボトルともに(−)でした。

その後、血清アミロイドA蛋白(SAA)の高値が発見され、自己炎症性疾患の疑いが浮かび上がり、最終的に家族性地中海熱の診断へとつながっていきます。

血液培養の陰性という結果は「重篤な細菌感染症は考えにくい」という絞り込みに、確かな役割を果たしてくれた検査でした。

まとめ

初めて受ける検査や、その結果を待つ時間は、誰にとっても不安で長く感じられるものです。

私自身、原因不明の高熱に怯えながらこの検査を受けましたが、「重篤な細菌感染症の可能性」を除外できたことが、その後の診断につながる確かな一歩となりました。

この記事が、これからこの検査を受ける方や今まさに結果を待っている方の参考になれば幸いです。

※本記事は筆者の実体験と一般的な情報をもとに執筆したものです。症状や治療については医療機関にご相談ください。

kiroku

このブログでは、私が家族性地中海熱(FMF)と診断されるまでの経過や検査、医療費、難病申請の手順などについて、実体験を整理しながら情報をまとめています。
医療従事者ではなく難病当事者の記録として、同じように苦しんでいる方や、そのご家族の参考になれば幸いです。

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