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「予約しているのに、なぜこんなに待つの?」|病院で予約時間に呼ばれない理由と、過ごし方の工夫

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「予約しているのに、なぜこんなに待つのだろう」

怪我や病気などで繰り返し通院している方なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

私は家族性地中海熱(FMF)という難病の定期受診で、2ヶ月に一度は必ず病院に通っています。

もう何年も通院を続けていますが、これまで予約時間どおりに呼ばれたことは一度もありません。

以前はその待ち時間が憂うつで、どこか「損した気分」で過ごしていましたが、通院を重ねるうちに少しずつ違う見方ができるようになってきました。

今回は、病院の待ち時間に対する「気持ちの変化」と、私なりの「過ごし方の工夫」について書いてみます。

同じように感じている方の参考になれば幸いです。

診察時間が予定より長くなる、自然な理由

以前は待ち時間が長引くと、どうしても「まだかな」と落ち着かない気持ちになることもありました。

しかし、自分自身が病気を経験し、診察室で先生と向き合う時間を重ねる中で、少しずつ見え方が変わってきました。

病院を訪れる人々は、それぞれに不安や不調を抱えています。

診察室では、限られた時間の中で先生に伝えたいこと、相談したいことが山ほどあります。

  • 前回の診察からの症状の変化
  • 新しい薬の飲み合わせや副作用への不安
  • 検査結果の数値に対する疑問
  • 日常生活で困っていること

これら一つひとつに丁寧に向き合えば、一人あたりの診察時間が予定より少しずつ延びていくのは、ある意味で自然なことです。

また、時には緊急の処置が必要な患者さんが優先されることもあります。

「時間が押しているのは、それだけ一人ひとりの話を聞いている時間なのだろう」と思えるようになってから、待ち時間へのストレスは随分と軽くなりました。

そもそも予約時間は「目安」?知っておきたい予約枠の仕組み

そもそもの話として、私が通ってきた病院の多くは以下の表のように「一定の時間帯に複数人を割り当てる」という予約の仕組みになっていました。

予約時間割り当て人数
9:004人
9:304人
10:004人
私が今までに通ってきた病院での一例

つまり、表示上は「9:00の予約」であっても、実際には「9:00〜9:30の枠の中の一人」という意味であり、その枠の中で3人目や4人目だった場合は、予約の時点で9時ちょうどに呼ばれることはまずない、というのが実情です。

この仕組みを知らずにいると、「9時を過ぎたのに呼ばれない……」と不安になったり、「予約時間なんて、あって無いようなものじゃないか」とイライラしてしまったりすることもあるかもしれません。

私自身も、最初は「予約時間」という言葉を「その時刻に予約」という意味だと思い込んでいたため、何度もこの感覚を味わいました。

さらに、ただでさえ枠の後ろの方に割り当てられているところに、一人ひとりの診察が長引いたり、急患対応が入ったりすれば、予約時間から1〜2時間ほど待つことになるのも、ある意味で「システム的に仕方がない」ことなのだと感じています。

※枠(時間)あたりの予約人数やシステムは医療機関によって異なります

待ち時間は、意外と貴重な時間

病院の待合室は、現代生活では珍しく「特にやることがない」状態に置かれる場所です。

普段の生活では、少しでも時間が空くと無意識にスマホを手に取り、ニュースをチェックしたりSNSを眺めたりしてしまいがちです。

しかし、待合室という静かな空間は、デジタルな喧騒から離れて「一人の時間」に没頭するのに適した環境だと感じています。

私は読書が好きなので、通院時には文庫本をバッグに必ず入れています。文庫本は軽くて場所を取らず、待合室で開いても邪魔になりません。

例えば、「病院の待ち時間にだけ読み進める本」があると、不思議なことに待ち時間がむしろありがたく、「続きを読み進められる楽しみな時間」へと変わります。

スマホの通知に邪魔されず、物語や知識の中に潜り込める時間は、今では私にとって意外と貴重なリセットタイムになっています。

待ち時間に読むために持って行く文庫本の写真
待ち時間に読むためにかばんに入れている文庫本

待合室で見かける、多様な時間の過ごし方

待合室という空間でふと周りに目を向けてみると、そこには人それぞれの「過ごし方の工夫」があります。

  • 黙々と編み物を進めている人
  • 折り紙を折っている人
  • 目を閉じて静かに体を休めている人
  • 手帳を開き、何かを書き留めている人

もちろんスマホを見ている人もいますが、皆さんそれぞれ自分なりのスタイルで待ち時間を過ごしています。

同じ「1時間の待ち時間」でも、その中身は人によって全く違う。そんな様子を眺めていると、待合室は単なる「待機場所」ではなく、日常から少し切り離された穏やかな共有スペースのようにも感じられます。

待ち時間を心地よくするための「準備」

待ち時間をポジティブに捉えるためには、物理的な準備も大切です。長い時間を過ごすことになるからこそ、少しでも快適な環境を自分で整えておくようにしています。

  • 調整しやすい服装
    院内の空調は、場所によって温度差があることが多いです。長時間座っていても体が冷えないよう、羽織れるものがあると安心です。
  • 筆記用具
    先生に聞きたいことをメモしたり、説明を受けたことを記録したり、読書中に気になった言葉を書き留めたりするためのペンやノート、手帳など。使い慣れた文房具が手元にあるだけで、安心感があります。
  • 飲み物(水かお茶)
    緊張や乾燥で喉が渇くこともあるため、蓋の閉まる飲み物を用意しておくと、落ち着いて待つことができます。私が今までに受けてきた検査では、だいたい「水かお茶ならOK」とされていました。

特別なことではありませんが、こうした小さな準備があるだけで、待ち時間の質はぐっと変わります。

かばんに入れているペンとノートの写真
手帳(ノート)とペンがあると、なにかと便利です。

診察をスムーズにする「質問リスト」の整理

待ち時間は、この後の診察の「準備時間」でもあります。いざ呼ばれると、緊張して話したかったことを忘れてしまうことも多いものです。

当日の朝や待ち時間に、以下の3点を手帳やメモアプリなどに書き出してみると、聞き忘れを防げますよ。

  • 体調について
    体温はどうだったか、症状はどこが辛くて、ずっと同じなのか、変わったのかなど。
  • 薬について
    あと何日分残っているか、飲んでみてどうだったか、副作用が気になるから別の薬を試せないか相談してみるなど。
  • 今日、絶対に先生に聞きたいこと
    タイミングを逃すとまた数ヶ月後になってしまうので、今気になっていることや、どういった不安があるのかなど。

こうした準備をすることで、診察時間が濃密になり、結果的に次の患者さんへのスムーズなバトンタッチにも繋がると考えています。

まとめ

病院での待ち時間は確かに「待たされている時間」ではありますが、見方を変えれば、誰にも邪魔されない「自分だけの自由な時間」でもあります。

予約枠の仕組みを知ることや、時間通りに呼ばれることの方が珍しいという気持ちで待つことで、診察までの時間を落ち着いて、穏やかに過ごせると感じています。

この記事が、病院での待ち時間に不安やストレスを抱えている方の参考になれば幸いです。

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