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肝機能の数値上昇で初めての「腹部エコー検査」|費用・準備・当日の流れ・そして検査結果を詳しくレポートします

肝数値上昇で「腹部エコー検査」|費用・準備・当日の流れ・そして検査結果を詳しくレポートします - のアイキャッチ画像 検査・治療・薬

私は家族性地中海熱(FMF)という難病で2ヶ月に一度の定期通院をしています。

前回の定期検査で採血をした結果、肝臓の数値(ASTとALT)が基準値より高かったため、腹部エコー(超音波)検査を受けることになりました。心臓のエコーは経験がありますが、お腹のエコーは初めてです。

「数値が高い原因は何だろう?」

「何か深刻な異常が見つかったらどうしよう……」

検査までの日々は、FMFを発症したときのような不安な時間を過ごしました。

また、初めての検査なので準備や服装、費用などの細かな疑問も次々と湧いてくるものです。

本記事では、私が実際に体験した腹部エコー検査の準備・当日の流れ・費用・そして検査結果までを詳しくレポートします。

できるだけ細かく記録してきましたので、これから検査を控えている方や、ご家族の付き添いをされる方の不安を少しでも解消し、事前の準備に役立てていただければ幸いです。

※本記事は筆者の実体験をまとめたものです。医学的助言を目的とするものではありません。症状や治療については医療機関にご相談ください。

結論:この記事でわかること

この記事の内容をまとめると、以下のようになります。

  • 腹部エコー(超音波)検査は痛みのない安全な検査
  • 所要時間は約20分
  • 食事制限などがあるので注意が必要
  • ジャージやスウェットなど楽な服装がおすすめ
  • 費用は1,000円~2,000円程度

それでは、検査を受けることになった経緯から順番に、詳しく書いていきます。

なぜお腹のエコー検査を受けることになったのか(経緯)

きっかけは、いつもの定期検査で行った採血でした。

検査の結果、肝臓の状態を示す数値である「AST」「ALT」が基準値を超えて高くなっていたため、主治医から腹部エコー(超音波)検査を提案されました。

「もしかして、どこか内臓が悪いのかな?」

「それとも、飲んでいる薬(コルヒチン)の影響だろうか?」

一瞬で色々な不安が頭をよぎりますが、原因を確かめてその不安を解消するため、検査を受けることにしました。

お酒を飲まないからこその「戸惑い」

私は普段お酒を飲む習慣がなく、かれこれ10年以上、一滴も口にしていません。

肝臓の数値が高くなる原因としてよく言われる「アルコール」に心当たりがない以上、考えられるのは運動不足や、FMFの治療薬(コルヒチン)、あるいは病気そのものの影響です。

今回の検査の目的は、画像診断を通して以下のポイントをはっきりとさせることでした。

  1. 肝臓そのものに異常(腫れや腫瘍など)がないか
  2. 数値の上昇が、生活習慣(脂肪肝など)によるものか
  3. 薬の副作用や、一時的な炎症によるものか

実際の私の数値推移と、一般的な基準値は以下の通りです。

項目基準値今回の数値
AST(GOT)10-40 U/L44 U/L
ALT(GPT)5-45 U/L88 U/L
AST/ALTの推移
2025年2月から一年間の検査結果推移(実際の検査結果用紙の写真)

画像の通り、これまでは基準値内で安定していましたが、直近の検査ではAST/ALTともに上昇傾向にあります。

「新たな病気が見つかったらどうしよう」という不安で少し怖気づいてしまいますが、まずは現状を正しく把握するために、しっかりと検査に臨むことにしました。

腹部エコー(超音波)検査とは

お腹にゼリーを塗り、その上から機械を体に当てて内臓の状態を確認する検査です。

人の耳では聞き取ることのできない高周波の音波(超音波)を体内に向けて発射し、いろいろな臓器から反射してくる音波を分析して内部を見ていきます。

放射線は使用せず超音波を使用する安全な検査で、

  • 肝臓・胆のう・膵臓
  • 腎臓・脾臓
  • 腹部の大動脈

などの臓器に「腫れ」「石」「腫瘍」などの異常がないかを調べます。

検査時間は20分前後になるという説明を受けました。

検査前の食事制限と準備

事前にもらった検査説明紙によると、以下のような注意点がありました。

  • 食事制限
    検査の6時間前から食事は摂らないでください。水やお茶でしたら多少飲んでいただいても結構です。
  • 定期薬の服用・使用について
    定期薬は少量の水で服用してください。血糖降下剤は、当日の朝から服用しないでください。インスリン注射を使用している方は、医師に確認してください。
  • 排尿について
    膀胱を見ることがありますので、検査前2時間は排尿を我慢してください。

私の予約は午前9時台だったため朝食は食べず、いつも朝食後に飲んでいるコルヒチンだけ飲んで病院へ向かいました。

検査当日の流れと様子

受付をして検査室の前で待っていると、予約時間通りに呼ばれて入室。

備え付けの荷物置き場にカバンを置いて上着を脱ぎ、ベッドに横になりました。

※検査着などはなく、ベッドに横になってシャツを上げるだけでした。病院によっては着替えが用意されていることもあるようです。

お腹にジェルを塗り、いろいろな角度で機械を当てながら進んでいきます。

(ジェルは人肌より少し温かいぐらいで、ヒンヤリしたり不快感などはありませんでした。)

検査中の呼吸の合図

検査技師さんの合図で、以下のような流れを繰り返して進んでいきます。

  1. 「息を吸ってください」
  2. 「はい、止めてください」
  3. 「楽にしてください」

最初は仰向けで機械を当てていき、次に左側を下にするように指示があり、最後にまた仰向けになりました。右側を下にすることはありませんでした。

上記の流れを合計20回ぐらい繰り返し、検査は終了しました。

痛みは当然なく、機械を当てる力もあまり強くないため苦しさなどもなく、リラックスして検査を受けることができました。

かかった時間

事前の説明通り、ちょうど20分ぐらいで終わりました。

検査後はまず乾いたタオルでジェルを拭き、さらに蒸しタオルを渡してもらえて綺麗に拭き取れたので、ベタベタや不快感が残ることはありませんでした。

当日の服装のアドバイス

検査着が用意されていない場合のことを考え、お腹を捲りやすいような服装で行くことをおすすめします。

また、ウエストを下げて下腹部に機械を当てることもあったので、ジャージやスウェットなどウエストが楽なパンツの方がいいかと思います。

検査の結果:診察室での説明

検査の後、売店で朝食を買ってようやく食事を摂ることができました。

診察は相変わらず時間通りに呼ばれることはなく、待合室で1時間ほど読書をして待ち、番号が呼ばれて診察室へ。

先生から言われたことをまとめると、以下の通りです。

  • エコーは異常なし
  • 脂肪肝などでもない
  • 数値が極端に高いわけではないので様子見でOK

説明を聞いた後に私は、

「数値の上昇はどんな原因が考えられますか?」

「今後、なにか意識した方がいいことはありますか?」

という質問をしたところ、

「風邪などで一時的に数値が上がったか、痛み止めなどの影響かもしれないから、引き続き定期検査でフォローしていきましょう。前回の数値も高すぎるわけじゃないし、エコーでも問題ないし、現状ではあまり気にしなくても大丈夫ですよ」

と説明してくださいました。

実際の検査結果用紙の写真
今回の腹部エコー(超音波)検査の結果用紙

検査項目の解説

検査結果の項目について、簡潔にまとめました。

※あくまで参考程度に見ていただき、ご自身の検査結果で気になることや不明な点があれば主治医に相談してくださいね。

【肝臓】肝臓の形や中身の状態
  • 辺縁(へんえん): 肝臓のふちの形。鋭いのが正常。
  • 表面(ひょうめん): 表面のなめらかさ。整っているのが正常。
  • 大きさ: 腫れていないか。
  • HV走行: 肝静脈の走り方が正常か(乱れや圧排がないか)。
  • PV拡張: 門脈が太くなっていないか(門脈圧亢進のサイン)。
  • 肝内胆管拡張: 胆汁の通り道が広がっていないか(閉塞のサイン)。
  • 実質エコー: 内部の質感。均一に映るのが正常。
  • 深部減衰: 奥まで見えるか。脂肪が多いと暗くなる(脂肪肝の指標)。
  • 肝腎コントラスト: 腎臓より白くないか(脂肪肝)。
  • SOL: 腫瘍(ガンや嚢胞)などの「塊」がないか。
【胆嚢(たんのう)】胆汁を溜める袋
  • 壁肥厚(へきひこう): 炎症で壁が厚くなっていないか。
  • 腫大(しゅだい): 大きく腫れていないか。
  • S E: 異常影(ポリープ・結石など)。
  • CBD拡張: 総胆管(出口の管)が太くなっていないか。
【膵臓(すいぞう)】消化液やインスリンを出す臓器
  • 腫大: 炎症(膵炎など)で大きく腫れていないか。
  • 膵管拡張: 膵液が通る管が太くなっていないか。
【腎臓(じんぞう)】尿を作る臓器
  • 表面: 表面のなめらかさ(凹凸がないか)。
  • S E: 結石(石)や腫瘍の影がないか。
  • 腎盂(じんう)拡張: 尿の通り道が広がっていないか。
【脾臓(ひぞう)】免疫や古くなった血球の処理を担う臓器
  • 腫大: 大きくなっていないか(門脈圧亢進など)。
  • 脾門部(ひもんぶ)拡張: 脾臓の付け根の血管が膨らんでいないか。
【腹部大動脈】お腹を通る一番太い動脈
  • 石灰化: 血管の壁が硬く白くなっていないか(動脈硬化)。
  • 動脈瘤(どうみゃくりゅう): 血管がコブのように膨らんでいないか。
  • 解離(かいり): 血管の壁が剥がれていないか。

今回の検査費用(自己負担額)

今回の支払額は1890円でした。

私は指定難病医療受給者証を持っているので、これは2割負担の金額です。

腹部エコー検査の領収書の写真
実際の領収書の写真

検査自体の保険点数は530点(=5,300円)で、2割負担だと1,060円が検査費用にあたります。(3割負担の方は1,590円)

おわりに

初めてのお腹のエコー検査は、痛みもなく、リラックスして受けられる安全なものでした。

検査の結果、幸いにも内臓に目立った異常はなく、ひとまずは「様子見」ということで一安心することができました。

数値に異常が出るとどうしても最悪の事態を想像してしまいますが、こうして一つひとつ検査を重ねて状態を明確にしていくことが、病気と長く付き合っていく上での安心材料になると改めて感じています。

今回のAST・ALT上昇の原因については、次回の定期検査で数値が戻っているかどうかを引き続き確認していく予定です。経過についてはまた記録としてまとめていきます。

この記事でまとめた費用や服装、当日の流れが、今まさに不安の中にいる方の参考になれば幸いです。


以前に受けた造影CT検査の記録も公開していますので、あわせてご覧いただければ幸いです。

※本記事は筆者の実体験をまとめたものです。医学的助言を目的とするものではありません。症状や治療については、必ず医療機関にご相談ください。

kiroku

このブログでは、私が家族性地中海熱(FMF)と診断されるまでの経過や検査、医療費、難病申請の手順などについて、実体験を整理しながら情報をまとめています。
医療従事者ではなく難病当事者の記録として、同じように苦しんでいる方や、そのご家族の参考になれば幸いです。

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